【絶景駅30駅目】仔牛の声が響き渡る山間の駅 石北本線・下白滝駅
2016/11/03
奥白滝信号場(旧・奥白滝駅)から始まり、上白滝駅、白滝駅、旧白滝駅と続いてきた「白滝シリーズ」最後の駅、下白滝駅に到着です 。
この駅も隣の旧白滝駅と同様、上り3・下り1本しか列車が来ません。
列車交換が可能な2面2線。
ホームがずれた位置にある、いわゆる「千鳥式ホーム」で、留置線も一本延びています。
ホームの長さがあまり無いためか、駅構内はわりとこぢんまりした印象です。
駅舎内の待合室。
鉄骨の簡易な改札ラッチ、造り付けベンチ、荷受台などが残り、時代を感じさせます。
出札窓口跡。
なんと二つ分の窓口が付いていたようです。
昔は賑わっていたのでしょうか。
黒ずんだ木造駅舎。
かつては車寄せ屋根が付いていたようですが無くなっており、ドア上部の屋根の形と、柱の礎石のみが残っています。
駅前正面の風景。
左に廃屋が一軒。右に酪農家が一軒のみ。
右側には仔牛が箱に入った状態でズラリと並んでおり、「モー」という声が絶えず響いていました。
駅から突き当りの国道に出て、駅舎を振り返ったところ。
写真中央奥に見えるのが駅舎。
私は初めてこの駅に訪れた時は、旧白滝駅に下車してからこの下白滝駅に歩いてきました。
駅舎の姿が見えて、ようやく着いたかと思い、ゆっくりとした足取りで駅に向かうと、知らない間に背後に犬が一匹、ピッタリと付いてきました。
私は素知らぬふりをしながらゆっくり進んで駅舎に入り、ピシャリと扉を閉めて様子をうかがうと、付いてきた犬はなかなか離れず、駅前をウロウロし、数分経った後離れて行きました。
どうやら駅前の仔牛を見張るために放し飼いの番犬が何匹かいるようでした。
駅舎の写真を撮影したのはその後で、内心いつ犬に襲われないかとビクビクしながらシャッターを切っていました。
関連記事
-
-
【絶景駅38駅目】小説の舞台になった峠の駅 宗谷本線・塩狩駅
旭川駅から宗谷本線に乗って8駅目の蘭留駅を過ぎると、列車は右へ左へ蛇行しながらデ …
-
-
【絶景駅24駅目】峠の無人地帯に木造駅舎が残る駅 留萌本線・峠下駅
深川駅から留萌本線に乗って7駅、列車がエンジン音を唸らせて登っていく峠の途中に、 …
-
-
【絶景駅34駅目】背の高い木造待合室がある駅 留萌本線・真布駅
深川駅から留萌本線に乗って5駅目。 真布(まっぷ)というユニークな名の駅がありま …
-
-
【絶景駅69駅目】丘陵の牧草地が見渡せる駅 根室本線・厚床駅
根室本線・釧路駅からはるばる12駅東へ進んだところにある厚床駅。 砂利のホームに …
-
-
所さんのそこんトコロ秘境駅2019年12月13日放送の駅はどこ?
テレビ東京系列で放送中の人気バラエティ番組「所さんの学校では教えてくれないそこん …
-
-
【絶景駅21駅目】待合室が物置!?牧草地に囲まれた小駅 宗谷本線・糠南駅
旭川駅から宗谷本線を北上し、「黒い蕎麦」が有名な音威子府駅からさらに6駅進んだと …
-
-
【絶景駅11駅目】「北の国から」始まりの駅 根室本線・布部駅
富良野駅から南へ一駅進むと、布部駅に到着です。 長いホームと、やや広めの駅構内。 …
-
-
【絶景駅66駅目】気が遠くなるような平原にある元信号場の駅 函館本線・北豊津駅
函館本線・函館駅から25駅目、長万部駅の3つ手前に、北豊津駅という駅があります。 …
-
-
【絶景駅6駅目】山と牧草地に囲まれた静かな絶景駅 江差線・吉堀駅
江差線・木古内駅から西へ2駅先、貨車の待合室が置かれた吉堀駅に到着します。 &n …
-
-
【絶景駅41駅目】日本三大車窓スイッチバックの駅 篠ノ井線・姨捨駅
長野県の松本駅から篠ノ井線に乗って7駅目。 山の中腹に、列車の休憩所のように設け …