【絶景駅38駅目】小説の舞台になった峠の駅 宗谷本線・塩狩駅
2016/11/03
旭川駅から宗谷本線に乗って8駅目の蘭留駅を過ぎると、列車は右へ左へ蛇行しながらディーゼルエンジンを響かせ、険しい峠を登っていきます。
そしてちょうど分水嶺を超えた辺りで線路がふた手に分かれ、塩狩駅の構内に入っていきます。
ホームは千鳥式の2面2線。
かつては中央に側線があったらしく、不自然に間が開いています。
木々に囲まれた、静かで美しい駅で、駅裏側には桜並木があります。
ホームから少し上がった位置に木造駅舎があります。
古い建物ですが、外壁がリフォームされています。
ちょっと広めの駅舎内。窓口跡は掲示板になっていました。
駅前からホームを見渡せます。
峠らしく山深い景色がとにかく素晴らしい。
駅前を進むと、線路脇に『塩狩峠』と書かれた柱が立っていました。
『起源 天塩国と石狩国の国境 海抜二七四米』とあります。
駅の上には、小説『塩狩峠』を書いた作家・三浦綾子さんの旧家を移設復元した『塩狩峠記念館』という建物があります。
館内には様々な資料が飾られています。
生活していた家というだけあって、たいへん落ち着く空間でした。
駅から300メートルほど進むと、蛇行した険しい道が続く国道40号に出ます。
数年前まではコンビニがあったのですが、今は…。
コンビニの裏には塩狩温泉の旅館とユースホステルがありましたが、2006年に同時に閉館してしまいました。
ところが、2013年に『塩狩ヒュッテユースホステル』として復活したそうです。
(場所は駅前の線路沿いあたりらしい)
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