【絶景駅69駅目】丘陵の牧草地が見渡せる駅 根室本線・厚床駅
2016/11/03
根室本線・釧路駅からはるばる12駅東へ進んだところにある厚床駅。
砂利のホームに降り立ち、列車を見送ります。
アイヌ語の地名からとった名称で、「アッ・トゥク・ト(オヒョウニレの伸びている沼)」という意味らしい…。
錆びついた鉄骨と曲がった電灯がイイ感じです。
ホームはもともと2面3線でしたが、中央の線路が撤去され、単式2面2線構造になっています。
撤去された線路跡には雑草が生い茂り、線路があったと思えな様相を呈しています。
もちろん跨線橋は無く、構内踏切。ローカル線らしい光景。
そして、向かいのホームの先にはゆるやかな丘の牧草地が続いています。
まさに北海道でしか見られない絶景!
下車しただけでこんな感動的な風景に出会えるのは北海道ならではです。
ベンチも外側を向いているので、座っていつまでも草原を見ることができます。
向かいのホームに渡ると、雑草に埋もれた側線が見え、ホーム上には木造の待合室が立っていました。
一部の外壁は張り替えられていますが、いかにも古そうなたたずまい。
竣工日を示す建物財産標は錆びついて一部判読しづらいですが「昭和2年12月21日」と書いてあるように見えました(「昭和2年」は「昭和12年」かもしれません)。
それを示す案内看板が立っています。
標津線の廃止は、1989年(平成元年)4月30日。
もうずいぶん長い年月が経過しています。
右奥はギャラリーになっていました。
一瞬簡易委託駅かと思いきや、これはバス専用の乗車券窓口。
バス(根室交通)のチョロQも販売していました。
標津線の代替バスとして中標津まで結んでいます。
人影はほとんどなく、静まり返っています。
バスが乗客を待ってしばらく停車していましたが、やがて誰も乗せることなく駅を離れて行きました。
関連記事
-
-
【絶景駅32駅目】辺境的風景を楽しめる駅 函館本線・伊納駅
札幌方面から函館本線に乗り、旭川駅の二つ手前に、伊納駅という不思議な駅があります …
-
-
【絶景駅70駅目】峠の寂しい無人駅 石北本線・金華駅
石北本線・北見駅から西へ6駅ほど進んだところにある金華駅。 この先にはかつてスイ …
-
-
【絶景駅26駅目】2001年まで駅だった無人地帯の信号場 石北本線・奥白滝信号場
「道の駅しらたき」のすぐ近くに、2001年まで駅だった奥白滝信号場(旧:奥白滝駅 …
-
-
【絶景駅9駅目】超有名駅弁「いかめし」が食べられる駅 函館本線・森駅
函館本線・函館駅より北へ約50km、海沿いにある森駅に到着です。 …
-
-
【絶景駅25駅目】田圃の中央にある学生で賑わう駅 宗谷本線・北永山駅
宗谷本線・旭川駅を北に進み5駅目、旭川市街を抜けた街外れに、 北永山駅という駅が …
-
-
【絶景駅31駅目】広々とした太平洋を望める駅 日高本線・清畠駅
苫小牧駅から日高本線に乗り9駅目、海沿いにホームがある清畠駅に到着です。 &nb …
-
-
【絶景駅27駅目】一日一往復しか列車が来ない駅 石北本線・上白滝駅
旭川駅から石北本線に乗って16駅目、下り1本、上り1本しか列車が来ない駅、上白滝 …
-
-
【絶景駅24駅目】峠の無人地帯に木造駅舎が残る駅 留萌本線・峠下駅
深川駅から留萌本線に乗って7駅、列車がエンジン音を唸らせて登っていく峠の途中に、 …
-
-
【絶景駅17駅目】峠の小集落にたたずむ小さな駅 江差線・神明駅
木古内駅から西へ18kmほど進むと、峠の山深いところにポツンとたたずむ小さな駅、 …
-
-
【絶景駅30駅目】仔牛の声が響き渡る山間の駅 石北本線・下白滝駅
奥白滝信号場(旧・奥白滝駅)から始まり、上白滝駅、白滝駅、旧白滝駅と続いてきた「 …







