所さんのそこんトコロ秘境駅2019年12月13日放送の駅はどこ?
テレビ東京系列で放送中の人気バラエティ番組「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」では、定期的に全国各地の秘境駅が放送されます。
2019年12月13日(金)夜8時から放送予定の秘境駅について、番組から「秘境駅クイズ」が動画で出題されています。
ヒントは以下の5つ。(動画内ではもう一つスペシャルヒントとして通過する特急列車の走行音が流れます)
- 吹雪に見舞われるような場所
- 駅舎の中には暖房設備は無し
- 駅舎はサビだらけ
- ホームにある2つのライトの内1つはLED
- 駅番号は?69
駅マニアなら映像を見ただけですぐ分かるかもしれませんね。
所さんのそこんトコロ秘境駅2019年12月13日放送の駅はどこ?(※ネタバレあり)
駅舎マニアなら駅舎のサビ具合の映像でピンとくるものがありますね。
というよりも、駅番号69という情報を出してしまったら…分からないはずがない…。
ちなみに、幌延町町役場職員有志で設立したというFacebookコミュニティ「ぽっぽろ愛好会」には以下のような投稿でさらに謎が溶けます。
これって、1つはLEDでサビでボロボロなW69の安さんに261が通過したってことですかねー😁
誰が来たん??
以下、ネタバレします…
12月13日放送 北海道の秘境駅写真
宗谷本線・安牛駅構内。秘境駅の一つとして名高い場所ですね。
私がこの駅に降り立ったのは2005年。すでに10年近くの年月が流れていますが未だに現役の駅として残っているのは嬉しい限りです。
とにかく駅周りは何もありません。驚くほどになにもない。
しかしかつての構内は広かったようで、側線や留置線の跡らしきものがうかがえます。
旧駅舎の基礎跡の端っこに車掌車駅舎(ダルマ駅舎)が置かれています。
車掌車駅舎(ダルマ駅舎)
安牛駅・駅舎(線路側)。宗谷本線ではもっともポピュラーな駅舎の形。
安牛駅・駅舎正面。2005年当時でもかなりサビがひどい状態でした(他の駅に比べても特にひどかった記憶)。
2019年現在は「JR安牛駅」の駅名がすでに見えないくらいサビが進行しているようです。
宗谷本線各駅の車掌車駅舎は、2005年当時からもすこしずつ改修やペンキの塗り替えが行われていました。
が、なぜか安牛駅だけは手入れがされずそのまま放置されている状況のようです。
利用客が極端に少ないせいでしょうか。ちょっとかわいそうな感じがしますね。
まだ駅名が見えていた当時の駅舎正面と、待合室出入口。
駅舎内
待合室内の床は虫の死骸だらけで、なかなかひどい状況でした。利用者の少なさが伺い知れます。
出入口側にはゴミ箱と除雪道具がありました。
虫の死骸がひどいベンチ。壁もずいぶん傷んでいるように見えます。
2005年当時の時刻表。この頃は3往復でしたが、2019年現在も同じ3往復となっています。
2019年11月現在の時刻表は以下の通り
2019年11月現在の時刻表
旭川方面 | 稚内方面 |
---|---|
6:34 | 6:46 |
12:00 | 10:21 |
19:29 | 18:22 |
駅前・駅周辺の風景
駅前風景。右や左へ出る道はなく、ただ一本道だけが道道256号線まで真っ直ぐ延びています。
民家は数件見えますが、廃屋が多く、廃屋に見えない住居も住んでいるのかどうか不明でした。
数十メートル先に進んで駅を振り返り見た所。あまりにも閑散とした状況…。
民家が途切れるあたりから再び駅を振り返り見た所。
数件の民家と農業用倉庫が建っているのが見えます。
が、2019年現在これらの建物は全て無くなっているそうで、完全な無人地帯になってしまったようです。
道道256号線周辺
道道256号線と安牛駅入口を示す駅名看板。
道道に出ても全く民家がありません。
道道256号線から駅方向を見た所。正面突き当りに車掌車駅舎が見えます。
安牛小学校跡地
道道256号線を左に進むと、安牛小学校跡地がありました。
閉校は昭和56年(1981年)で、現在は集会所として使われているそうです。
安牛小学校跡を示す記念碑。
かつて通っていた子供たちはここが無人地帯になってしまうなどと想像もできなかったことでしょう。
列車を待つため駅へ戻る
再び安牛駅へ戻り、列車を待ちます。
駅前を歩いている間は、人の気配が全く無い寂しさと怖さでいっぱいでしたが、駅に戻ってくるといくぶん安心感があります。
鉄道の駅はほんとうにありがたい存在です。
おそらくもう来ることはないであろう安牛駅。私は思い出を脳裏に焼き付けようと色々な角度で何度も駅舎を眺めました。
ホームの端に行くと留置線の車止めが残されていました。
木造の電柱にホーロー看板の駅名標。そしてサッポロビールの広告。まさに北海道の駅です。
降りた時は早く次の駅へ行ってしまいたいと思っていましたが、列車が来る時刻が迫るにつれ名残惜しい気持ちになるから不思議です。
そんな思い出の安牛駅。いつか再び列車で降り立ってみたいものです。
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